解説/経済新時代とは
デジタル化する音と映像
多機能機器でクッキング
よりクリーンな
    住環境をめざして
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パソコン&ケータイの超進化
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メイド・イン・ジャパン
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世界に類を見ない復興のスピードで、経済成長の坂を登り続けた日本というマラソンランナーが折り返し点で速度を緩めたのが、1970年代です。71年のニクソンショックと2年後のオイルショックで日本も大きく揺らぎましたが、人々の生活をめぐる変化と進歩は、速度を緩めることはありませんでした。高速道路網は各地の都市を繋ぎ、大量スピード輸送は鉄道からモータリゼーションへと移行。電話回線も直通で日本中に届き、コミュニケーション化も進みます。テレビが完全普及し、情報が均一に茶の間に届くようになり、都市部では集団住宅も団地から瀟洒なマンションへと変化し、人々は生活にゆとりと他人とは違う何かを求め始めます。ファストフードやコンビニエンスストアの出店も進み、家族単位ではない、個々の嗜好で社会が動いていく、「個性の時代」の始まりです。

この時代、日本の企業は、奇跡の高度成長を支えた「ものづくり」の確かな技術力を背景に、日本ならでは(ニッポンスタイル)の小型軽量化、多機能化(入れ子の構造)を実現、画期的で良質な製品を次々と生み出しました。それによって電子計算機やワードプロセッサーやステレオが、オフィスや居間ではなく、「個人のポケット」に入るようになったのです。

そんな世界標準の製品群を発信し続けた日本ですが、やがて経済摩擦を引き起こし、帰結としてのバブル崩壊とその後の「失われた10年」と呼ばれる苦闘の時期を経験します。モノを大量に製造する能力、つまり資本(工場施設)と労働力さえ用意できれば誰でもが利益を生み出すことのできた高度成長時代は完全に終焉を迎え、日本は、差異こそが企業の存立を左右する「経済新時代」と呼ぶべき新たな段階に突入しました。そして、高度成長時代と異なるこの厳しい時代だからこそ「ものづくり」に真摯に取り組んだ企業は、21世紀に向けて大きな歩みを残すことになります。

NipponStyleでは、他の製品にはない機能と魅力(ここでは「差異」と呼びます)を如実に物語る品々を紹介します。社運を「差異」に賭けた企業の「ものづくり」の叡智と技術がここにあります。明日の新製品に繋がるヒントが、これらプロダクトに隠されているはずです。