DIME松元編集長に聞く
第16回 2006〜2007年プロダクトの展望
2007年1月5日
明けましておめでとうございます。ナビゲーターのキカワです。
今年もよろしくお願いいたします。
 
NSは、ご存知の通り、1945年(昭和20)から2005年(平成17)までの60年にわたる日本の画期的なプロダクトを収集してきたわけです。年が明け、いよいよ1年プラスして、2006年のプロダクトを更新しなければなりません。
あくまで「画期的」なプロダクトを追及するNSとしては、時代の選択を受けた製品をピックアップしたいところ。
そこで、小学館DIME編集部にお願いして、2006年の画期的プロダクトをレコメンドしていただこうということになりました。何よりも20年の歴史を誇るプロダクト情報誌、重みが違います。これは我ながら良い思いつきです。
何よりも指針となるのは、2006年11月28日に発表された「DIMEトレンド大賞」。応募総数15万3896表の中から選ばれたプロダクトは、まさに時代の選択を受けたものと言えるでしょう。
受賞プロダクト以外にも、DIME本誌で話題になったプロダクトを収録していくつもりです。ご期待ください。
2006年 第19回DIMEトレンド大賞
◇大賞 
 ・MNP(モバイル・ナンバー・ポータビリティ)

◇ビジネス・IT部門/金賞
 ・MNP(モバイル・ナンバー・ポータビリティ)
 ・次世代ディスク対決(BD VS HD DVD)
 ・ニコン『D80』
 ・パナソニック『VIERA TH-103PZ600』

◇生活・健康部門/金賞
 ・資生堂『TSUBAKI』
 ・小林製薬『ナイシトール85』
 ・サントリー『黒烏龍茶』
 ・明治製菓『チョコレート効果 板カカオ』シリーズ

◇ホビー・レジャー部門/金賞
 ・トヨタ『LEXUS LS460』
 ・任天堂『ニンテンドーDS Lite』
  &『もっと脳を鍛える大人のDSトレーニング』
 ・ニシオ『幸せの青いハンカチ』
 ・都市再開発

◇特別賞
 ・ウィルコム『W-ZERO03[es]』
 ・キッズシティジャパン『キッザニア東京』

◇話題の人物賞
 ・倖田來未

栄えある大賞はMNP。番号を替えずに携帯メーカーを選べるシステムだ

授賞式のオープニング・スピーチをする松元編集長。壇上でも新たなるネットワーク家電の未来に期待を寄せていた
さらに、DIME編集長・松元浩一さんに、プロダクトの2006年総括と2007年の展望を伺ってみました。
「これは、06年に限らず、ちょうど2000年あたりから感じていたことなのですが、単体としてのプロダクトというのは行くところまで行ってしまったのでは?と思うんです。たしかに、素晴らしい機能は、毎年付加されているかもしれません。けれど、分かりにくいし、憶えられない。ユーザーのキャパシティを超えた機能です。その数パーセントも使いこなしていないうちに、また新しいプロダクトが発売される。使わない機能なら必要ない、もっと単純な製品が好まれる……スタンド・アローンの高機能は、すでに訴求力を失っているのかもしれません」
松元さんは親子の年齢差にも言及します。
「最近は、30から40代で第一子をもうけることが、そう珍しくなくなってきました。ですので、子供が成長する頃には、親は高齢者です。40年という年齢差はジェネレーション・ギャップなどという言葉では語れません。例えば、子供が母親に『どこの冷蔵庫がいいの?』と聞いたとしても、ほとんどの親が、各メーカーの差異など教えられないと思います。一昔前の親でしたら、親子の年齢差は30年以内。しかもプロダクト自体も単純明快です。機能や仕組みをかなり具体的に説明できたでしょう。
せっかくの高性能も、結果的に使いこなせない。若い世代に伝えることもできない。”技術大国”、”IT先進国”などといわれた日本ですが、これは深刻な危機です」
何だか、日本のプロダクトは袋小路に入ってしまったみたいです……。何か打開策はないのでしょうか?
「松下電器産業が06年11月に発表したPLC(電力線通信)には、大いに期待しているんです。これは、家庭内のコンセントを使ってネットワークを確立するシステムです。コンセントと言えば、誰でも馴染み深いプロダクトですよね。これに、PCやAVばかりでなく、ネット家電が接続された時に、新たな流れが生まれるのではないかと思うんです。例えば、電子レンジ。いろいろなレシピが付属されていますが、使っているのは加熱だけ、ということは多いですよね。でも、ネットワークに組み込まれたレンジは、センターに接続して、最新のレシピを入手、ユーザーに代わって調理までやってくれる。作る面倒が無くて、おまけに美味い料理が食べられる。足りない食材は、今度は冷蔵庫が自動的にオーダーしておいてくれる……。まだ、メーカーから具体的なカタチは提示されていませんが、通信機能を持った家電製品というのは、それだけで使って楽しいエンターテイメントを演出できるかもしれませんよ」
最後に明るい未来が垣間見られたような気がいたします。ありがとうございました。

日本のものづくりを次世代に残すためにも、NSは今年もがんばりたいと思います!



キカワ--*