第10回 アキバに見た ヴィンテージ・ラジオの宝庫
2006年8月4日
こんにちは。ナビゲーターのキカワです。
今回も、電気の街・秋葉原からのレポート第2弾です。
前回登場していただいた「秋葉原ラジオクラブ」の方々が、集まった時に必ず寄るという中古ラジオ店があるそうです。今回は、そのお店にお邪魔させていただきました。
JRガード下の「ラジオセンター」2階にある「内田ラジオ」です。お世辞にも広いとは言えないのですが、その中にギッチリとヴィンテージ・ラジオが詰め込まれています。
内田ラジオ店の店主・内田久子さんです 前回登場いただいた「ラジオクラブ」のみなさんも、もちろん常連です
日本がアメリカやイギリス相手に第二次世界大戦に突入していった暗い時代――の木製ボディの鉱石ラジオ。
そして、戦後の荒廃の中、人々の心を癒した真空管ラジオ。
高度経済成長期の申し子・トランジスタラジオ。
そして、ある世代にはたまらないBCLラジオも並んでいます。
国産品だけでなく、外国製の珍品も入ってくるそうです。
戦前コレクションのひとつ、松下電器産業の並四ラジオ こちらも年代不明の真空管ラジオ。クラウンのR60高一ラジオ 内田さん自慢の逸品。昭和初期の鉱石ラジオです
まるで、ラジオの博物館です。見上げれば、「内田ラジオ アマチュアショールーム」の看板が! お見それいたしました。
ラジオだけではありません。真空管やトランジスタなど部品も所狭しと並べられています。
その宝の山の中にちょこんと座っている優しそうなご婦人。この方こそ、店主の内田久子さんです。「ラジオクラブ」の面々もたじたじの豊富な知識量を持った、まさに「ラジオのおふくろさん」的存在なのです。
このお店は、戦後まもなく久子さんのご主人、故・内田秀男さんが始めたのだそうです。内田秀男さんは工学博士で、戦後まもなく、「三極鉱石」と言われる増幅回路を完成されていたそうです。これは、アメリカのトランジスタよりも早い発明だったのですが、当時、惜しくもGHQの検閲で世に出ることはなかったそうです。
1996年(平成8)発行の三洋電機社内報。今回特別にご提供いただいた内田秀男さんの功績に言及した貴重な文献です
(※画像をクリックすると拡大画像が表示されます)
そんな伝説と歴史に満ちたお店に、今日もかつてのラジオ少年や無線マニアが集まってきています。
内田ラジオアマチュアショールーム
住所:〒101-0021 東京都千代田区外神田1-14-2 ラジオセンター2階
TEL:03-3255-2547
FAX:同上
定休日:毎週木曜日 他
営業時間:11:30〜18:30


キカワ--*